北新井の古民家

Kita Arai (Myoko) Old tradtional house renovation


場所:新潟県妙高市栗原

建物構造:木造2階建

施工面積:150㎡

築年数:90年

 

POINT:フルリノベ 造作キッチン 断熱性UP

【課題と背景】

古民家特有の「寒さ」と「暗さ」の解消

北新井の厳しい冬を背景に、広大な古民家ならではの「底冷え」と、間取りや天井高の低さによる「暗さ・圧迫感」が課題でした。伝統的な木造建築の構造美は活かしつつ、住宅性能を根本から引き上げる必要がありました。

 

【ニトデザインの提案】

構造美を主役に、最高レベルの断熱性能を付与

ニトが得意とする「デザインと性能の両立」を形にし、 築150年を目指せる古民家へと再生しました。

 

  • ダイナミックな吹き抜けと「梁」の意匠: 天井に隠れていた立派な古材の梁を現し(あらわし)にし、開放感あふれる吹き抜け空間を創出。古民家特有の暗さを解消し、光と風が巡る住まいへ。
  • 冬を豊かにする断熱・気密施工: 広大な空間でも効率よく暖房が効くよう、高性能な断熱材と高断熱サッシを採用。古民家の情緒はそのままに、Tシャツでも過ごせるほどの温熱環境を実現しました。
  • 素材の対比を楽しむ: 年月を重ねた黒光りする古材と、新しく取り入れた杉の無垢材漆喰壁が調和し、新築には出せない深い味わいを生み出しています。

 

ウッドロングエコを塗装した杉板は初期状態から味のある色合い。これから時間をかけてシルバーグレーに変化していく。

夕景の窓から漏れる灯りも落ち着く。

もともとは天井が低くて間仕切られていたリビングは天井と壁を取り払い、吹き抜けのある迫力ある空間に。

梁や筋交いも表してしっかりとした構造体を見せることにより安心感を。

リビングと繋がるダイニングキッチン。キッチンまわりの壁はスリムなボーダータイル貼り。

ステンレスの天板と同じ高さのカウンターはタモの集成材。

作業をするのにも広く使えるように。

キッチンだけでなく食器棚もすべて木で現場造作。

リビングのメインの仕上げは漆喰としているが、アクセントで朱色の壁を。こちらは柿渋和紙。

また部分的に白の和紙も貼っている。

杉・タイル・漆喰・和紙など自然素材が調和する空間にデザイン。

玄関を入ると天井は杉板張り。見えるのは和紙の照明と杉の障子。奥の空間にも杉板で繋がっていく。

廊下は2mの高さまで杉の無節の板張り。建具も同材で製作し、空間に一体感を出す。

玄関横には手洗スペースを造作。もともと2つに分かれていたトイレは1つにまとめて広々としたトイレに。

壁は珪藻土塗りで天井はアレスシックイ塗装。照明は動線を考えて配置。

もともと和室の部屋を板張りに。白木を曲げて作られた曲線が美しいペンダントライトでアクセントを。古い建具や家具が調和した和モダンな空間。

2階の廊下は旅館を思わせるような雰囲気に。

天井は和室に使われる目透かし天井。

壁は漆喰塗り。腰下はシナベニヤを張り、傷がつきにくくしている。

和室は和室らしく。天井が低いことから天井照明を省き、壁と床のフロアスタンドで。

壁の照明は石をモチーフにした器具。フロア照明はイサムノグチのAKARI。

どちらもやわらかい光で演出してくれる。

2階の寝室の床はカラマツのフローリング。ダイナミックな梁組みを見せるために勾配天井に。

天井は杉の無節。梁の深い色と対比で真白な杉板を無塗装で。

こちらも照明は壁のみ。

もともとあった床を抜いて吹き抜けとし、渡り廊下で各部屋をつなぐ設計に。

高窓を設置し、年中光が入るようにしている。

建具は古建具を買い付けて加工し取付。

吹き抜けの照明は谷俊幸氏デザインのランタンシェード滴。吹き抜けから滴が落ちるようなデザインに。